・みかん盛り籠とは?
「みかん盛り籠」はコタツやテーブルの上にみかんを盛るために作った、農園オリジナルのカゴです。 機能性やデザイン、使いやすさなど、 お客様とみかんにとって最良のものを考え製作しました。冬と言えば「こたつにみかん」。 昔から浸透しているこの言葉も、実際にはあまり見られなくなってきました。 みかんの消費量は1980年から3分の1に減り、今も食べる機会が失われつつあります。また生産量も年々減少傾向にあり、全盛期350万トンあったみかんも2018年は77万トンと下がり続けています。 「若者の果物離れ」とテレビやマスコミでよく聞きます。 それは家に果物がある環境で子どもが育ったかどうかに大きく左右されるのではないかと思っています。 私の地元の保育園や学校でみかんを配れば子どもたちは行列を作って並んでくれます。みんなみかん好きなんです。 好きだけど日常にその果物があるかどうか。 「もっと日常にみかんを」と考え、今回の「みかん盛り籠」が完成しました。 「こたつにみかん」は、家族や友だちとみかんを囲んで楽しく会話している風景が目に浮かびます。 善兵衛のみかん盛り籠もそんな日常に溶け込み、少しの「会話のきっかけ」になれたら嬉しいです。
・製作は「あみがみ屋 新-arata-」
素材は紙。 柔らかい性質を持つ紙を曲げて一つ一つ編んでいくことで形を作ります。 みかん盛り籠は彼と密に連絡を取り合い、 機能性、大きさや形、デザインを考えながら試作を繰り返して今の形に仕上がりました。・みかんを守るための2つの機能性
① 通気性
みかんは高温多湿の場所に置いておくと、腐りやすくなり品質の低下につながります。 そのため、みかんの入った段ボール箱の保存は廊下のような直射日光が当たらず通気性の良い場所に置き、小分けして保存しておくことを農園ではおすすめしています。 このみかん盛り籠は通気性を確保するように隙間を作っています。 また段ボール箱から籠に移し変えをすることで、段ボールの中のみかんが軽くなり重さによる品質の低下を防ぎ日持ちがよくなります。② 防腐効果
みかん盛り籠は「柿渋」で全面をコーティングしています。 柿渋は渋柿からつくられる抽出液です。 この柿渋塗料には防水・防腐・防虫の効果があり、日本では建築資材などの塗料としても東大寺や熊野本宮大社などで使用されています。 また、昔から漆器の下塗りや衣料品の染め物などの日常品にもよく使われています。 みかん盛り籠は最後の仕上げに3回柿渋を塗って完成します。昨年の冬から温めていた善兵衛農園の新しいプロジェクト、やっと現実のものとなり公開することができました!長かった…。 現在ご用意できる「みかん盛り籠」の個数は20個となります。3種類の商品をご用意しましたが、「みかん盛り籠」がなくなり次第それぞれ受付終了とさせていただきます。(追加販売の可能性あります。) 今シーズンのみかん発送までに使用をお考えの方はお早めにご注文ください。